案の定、ユニクロ童貞が見るも無残になった話(立志編)

大学というところ、四方八方、きらきらとした女子があちらこちらに散見できる。

これまで綺麗な女子というのはおおよそ、加工が当たり前の作りものばかりと画面の外から気持ち悪い笑みを湛えていた自分にとっては僥倖であった。
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こんな美少女たちとこの大学で四年も過ごせる。比較的そこまで偏差値の高い大学ではないものの、私の受験による沈みは瞬く間に解消された。

しかし、入学して数か月と過ぎ、もう折り返し地点かと省みる時期に来てもなお、私と女子たちの差は一向に空いたままである。

以前、女子の脇息になったエピソードを語った
わけではあるが、私の学内の異性の友達はおおよそ彼女ぐらいのもんである。

加えて、久しぶりに好意があるわけでもなく、別に下心もあるわけでもなく、ただ声をかけるために「よぉ、元気か?」とあくまでフランクに装って彼女に話しかけた際、横にいる男を彼氏だと言って、頼んでもないのに紹介してきたことがあり、少し傷ついている。

あぁ、もっと女子と語り合いたい。日本の未来を憂いつつも、諦めず希望を見出すようなお話をしたい。そのためにはこの私と女子との間に広がる広大な溝を埋めなければならない。

そして、私が見出したポイントはそう、「ファッション」である。

見れば私は毎日着ているのは小汚いジャージばかり、かたや女子たちは「あべいる」やら「しまむらでかったの!」やら聞きなれない単語を使って、集団でファッションショーをしているではないか。

これまで究極の機能性を求めた自分にとってジャージ以外のものになんら興味は示さなかった。事実、ゲームセンターなどで発揮されるジャージのみに許された機動力には目を見張るものがある。(特に不良に絡まれたとき。もちろん、逃げるため。)
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しかし、やはり傍から見るとむさいジャージ男と今を生きる女子大生との絵はいささか滑稽に思える。

女子たちと話すにあたり、服装の改善は急務である。こちらが一歩にじり寄れば、女子たちは五歩後ずさる。そんな現状を打開するためには自分を!まずは服装から変えていかなければならない!
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そのような下心にまみれた決意を持って、ジャージ男は大学生の御用達、ユニクロへと向かったのであった。-(立志編 完 次回惨殺編に続くー)